中村 孝明・洋子

中村孝明・洋子夫妻

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プロフィール

中村 孝明(なかむら たかあき)さん/昭和22年、南小国町生まれ。中村 洋子(なかむら ようこ)さん/昭和25年、大分県佐伯市生まれ。
孝明さんは、東京の大学を卒業後、サラリーマンとして大分で勤務。病院の受付だった陽子さんと知り合い、昭和47年に結婚。大分県警に勤務し、平成20年に定年。退職後は南小国町に戻り、父親の介護の傍ら、農業をはじめる。昨年よりファームステイ・ホストファミリーの世話人代表に。ラブラドール・レトリバーの昊(そら)ちゃんとともに南小国町で暮らす。

きっかけ

参加した生徒の写真私の同級生から、ファームステイの説明を聞きに来て欲しいと頼まれ、、参加したのがきっかけです。
定年退職して、両親の介護のために生まれ故郷の南小国町に帰ってきましたが、仕事と言えば父が残した田畑を耕すくらい。3人の子どもも離れて住み、年に数回しか会えません。孫の代わりではありませんが、ファームステイの子どもたちが来るのは楽しみですし、毎回、刺激を受けています。

様々な体験

ファームステイの時期と農作業のサイクルにうまく合えばいいんですが、実際に体験させるのは難しいのが現状です。しかも、私たちは南小国町に帰ってきてはじめての農業をするようになったので、無農薬栽培をしている我が家の水田にも行きますが、近所のあか牛を飼う畜産農家や野菜農家に協力してもらっています。農家の人たちも子どもたちからの質問には喜んで答えてくれますし、プロが対応してくれるので安心です。

子どもたちからよく聞くことは、水がきれいでおいしい。それから、空気がおいしい、夜になると外が真っ暗。特に、星空の美しさには、ものすごく感動してくれます。

食事中、主人が食材について説明するんですが、あか牛は草を食べて育っているから、健康的でおいしいとか、牛が草を食べているから阿蘇の草原が守られているとか・・・
阿蘇のことをいろいろと教えたくなるんです。子どもたちも一生懸命聞いてくれるんですよ。

今後の展望・夢

ファームステイの帰り際に泣いてしまう子どもたちの写真最近では息子や娘たちも南小国の自然を気に入っているようです。大学時代に沖縄に住んでいた長男は、定年後は沖縄に移住すると言っていましたが、最近ではそのようなことも言わなくなりましたし、南小国町に帰りたいといつも言っていますね。孫たちにとっても、いい田舎が出来たと思います。

南小国町は生まれ故郷ではありましたが、ファームステイによって、地域との関わりも深くなったと思います。ホストファミリー同志で報告しあうようになりましたし、宿泊はできないけど体験なら協力出来るという声も上がっています。農泊の趣旨から外れないように、地域全体で温かく子どもたちを受け入れられるような仕組みにしていきたいですね。

  • このページの原稿と写真は公益財団法人阿蘇グリーンストック発行「草原だより Vol.49」より抜粋いたしました。
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